素直に褒めずにこういう感想が口をつくあたりに自分の邪悪さを感じた
SNSの複数経路で、この記事をオススメされて読んでみたのだけど。
【頭の回転が速い】と言われる人々の共通点とは...? - -Ikitabi- Amon's blog
自分の感想としては、
「Why」思考をする人としない人の差異は、なぜ、生まれるのかって論考が浅いんじゃないかなー
と。つまり、文中では、Why思考する人=頭の回転が速い人=ある種の理想モデル=みんなもやってみよう、って感じに読めるんだけど、そういう考え方をする人たちは、なぜ、そういう考え方をするようになったのか、してない人たちは、なぜ、してきていないのか、してない人たちが本当に意識をすることで、変われるような仕組みなのだろうか、ということ。
また、本当に、原因追求型の思考をする人は、頭の回転が速いのだろうか。
もちろん、原因追求型の思考をすれば、順序はともかく、論理的な思考をするようには、なる。物事の構造化、因果関係を掴めるようになるので、今まで、何気なく見過ごしていたモノゴトについても、より深い理解ができるようになって、ますます周辺を観察するようになり、乗数的に、世界を把握する力は広がるのかもしれない。
ただ、もう1つは、デカルト(あるいは、フランシス・ベーコン?)くらいの時代から、民主主義社会の台頭と、論理的思考の正当性、というのが、密接に結びついていて、価値観を共有しない他人を説得する際に、論理的思考が有利だ、という側面もある。
ただ、そういう時代が長く続いて、現代では、むしろ、論理的思考ができることが本当に頭のよさなのか、という疑問を呈する人もいる。
それだけで、イノベーションを起こせるのか。
論理的思考ならば、やがて機械が人類に追いつけるかもしれないが、だとしたら、人間を人間たらしめている能力とは、論理的思考ではないのではないか。
閃きという名のノイズ。
それは論理的思考のトレーニングを積むことによって、果たして鍛えられるのだろうか?
ま、個人的には、ノイズを重視しすぎると、それはそれでバランスを崩しやすくなってしまうので、ノイズを取捨選択するためには、論理的思考が重要だとは思いますけどね。
あるいは、引用元の主さんも、そういうノイズを含めた、原因追求型の思考ってことを言ってるのかもしれませんけど。
あー、G型大学、L型大学の話が考えまとまらないのに勢いだけで書いてしまったー。
追記:2014/10/29 18;48
朝書いた後、改めて元記事を読みに行ったけど、書いたのは20才の子ということで、元記事のコメ欄にもあるとおり、
「自分が会った何人かの頭いい人の共通項」
みたいなスタイルで書けばいいのを、ライフハック系のニュースサイト風にまとめたのが失敗なんだと思う。
でも、20才とかいう年齢が言い訳にもならないし、逆に20才でもこれだけ発信できる、のが、それこそ年齢差別を含めた一切の差別を是正する民主主義の究極形であって、だからこそ、論理的思考をしっかりと固めることで、価値観を共有しない人たちを説得する必要があるのだ、ということの証明にはなっていると思う。