やまもといちろうさんによる組織論を興味深く読んだ/週刊プレイボーイ16号
やまもといちろうさん(@kirik)が、週刊プレイボーイ16号で木下斉さん(@shoutengai)と「地方創生」について対談してる件を、ご本人もブログで言及しておられる。
ま、それはそれとして、同号に載っている、同じく、やまもといちろうさんによる楽天イーグルスの話の方が面白かったっす。web版には、まだ出てないようですが。
正直、野球、特にNPBを見なくなって久しいので(それこそ田中マー君が甲子園出てるくらいまでしか知らん)、個別選手の状況がどうだとかは、全然、理解できてないのですが、ラストの監督の方針によるチーム編成論のところ。
(略)野村克也と星野仙一という球界を代表する指導者が長期政権で指揮を執った利点と難点です。 (略)両監督の時代におのおの選手としての基礎を固めた選手、コーチはボールの投げ方ひとつ、投球の待ち方ひとつとっても考え方が違う(略)
野村さんの場合、(略)待ち球が来なくて見逃し三振しなくても怒られることはありません。
片や、星野野球の方針は気合いと根性であり、野球は振らなければバットにボールは当たらないのであり、(略)見逃し三振はもちろん好ましくないと指導されます。
(略)見逃し三振すると怒られる星野野球に適応した結果(略)なんでも振っていき、なんでも当てられる素質を持った選手が、星野監督の下ですくすくと育ち、適者生存で生き残ったといえるのです。
(略)その方針ひとつで能力のある選手が才能を見極めてもらえずに伸び悩んでユニフォームを脱ぐことになったり、データ的にはさほど得点に貢献しないと予想される選手が上位打線に組み込まれ、凡退を繰り返してようやく気付いてオーダーが変更されたりということは、なるべくチームとしてきちんと避けていく必要があります。
うん。当たり前だよね。良し悪しは別として、そのときのリーダーに合わせられるヤツが生き残って、そうじゃないヤツは別の活かし方があるにしても、活用されない。そのためにデータをどれだけ活用し、客観的評価ができるか。いろんな組織に当てはまる考えだと思いました。
全国の市役所におかれましても、幹部のみなさんがどういう嗜好の持ち主で、どういう人材育成方針を根本的に(人生観として)持っておられるのか、それと社会から要求される機能との齟齬、機能していくチーム編成に必要な人材をどう発掘し、育成していくか、是非、お考えいただけると、地方創生が画餅にならないのではないか、と思う次第であります。
そういえば、やまもとさんのリーダーシップ論の本も前に買って、途中まで読んだままよく分からんと思って放置してたけど、読み直すかなー。
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