aemdeko

日々の仕事に必要な調べ物の結果や個人的見解を備忘録的に書いておくと他の人に役立つこともあるかも、くらいのノリで。対象範囲は人口構造、社会保障費、都市計画、行政運営、地方自治あたりになろうかと。

衆院選も終わったし、とポリタス見に行ったら東浩紀さんとAA=上田剛士さんがほとんど同じこと言ってた

 いや、本人たちに言わせたら、全然、ちげーよって話かもしれないけれど。

 

【総選挙2014】みな勝手に投票すればいい(東浩紀) |ポリタス 「総選挙」から考える日本の未来

 

【総選挙2014】レジスタンスな日曜日(上田剛士 (AA=)) |ポリタス 「総選挙」から考える日本の未来

 

 どちらも、ざっくりまとめると、「あまり大仰な枠組みに捉われず、自分の個人的な価値観に沿って投票しよう、その積み重ねでしか社会は変わらない」という意見で、共通するんじゃないかな、と。

 

 なんで、衆院選が終わってから、このサイトを見に行ったかって言うと、選挙期間中は一応、自分が地方公務員の身分にあるので、地方公務員法36条やら公職選挙法136条の2やらの規定に、まあ、個人的思想の発露くらいだったら、抵触しないと読めるんだけど、一応、配慮してみた。

 ついでに、投票日の14日当日にアップされたものは、朝の6時30分から夜の10時30分まで仕事で拘束されてて、見る暇もなかったけれど。

 

 で、終わってから、まとめて見に行ったので、名前を知ってる人とタイトルが面白そうな人を優先的に見た結果、一番、共感できたのが上の2人だったかなー、と。

 

 他に興味深かったのは、古市さんのこれあたり。

 

【総選挙2014】今年の紅白、小林幸子と美川憲一の衣装対決どうなるんでしょうか(古市憲寿) |ポリタス 「総選挙」から考える日本の未来

 

 古市さんは、希望だか絶望のナントカ言う本が出たあたりからテレビを全然、見なくなったので、若者代表としてテレビの言論分野でもてはやされてる、的な評価は耳にしていたけど、あんまり興味もなくて、彼の書いた文章やら発言をちゃんと見聞きしたのは初めてだったのだけれど、ずいぶんと軽やかな文体で、でも、しっかりと重要なことを抑えてるんじゃないか、と思った。

 主張としては、東さんや上田さんと同じく、個人の生活の充実の上で社会の充実があるのであって、選挙に投票したからといって何かが大きく変わることを期待するのはおかしい、それが民主主義というものだ、という話として受け止めました。

 

 古市さんも言及している「小4」問題なども今回はあったので、「若いのに」って評価は望ましくないのかもしれないけれど、素直に感心しました。

 なにしろ、自分は高校のときに「ソフィーの世界」が流行して、(デカルト以降の)西洋哲学くだらねー、と思って以来、市役所に入るまで、西洋思想とか、そこに由来する政治学、社会学とかと距離を置いて生きてきたので、最近になって、市役所の仕事を通じて、やっと、民主主義社会における政治のあるべき姿みたいなことを考え始めたくらいなので。

 

 後は瀧本さんのコレですね。

【総選挙2014】白熱しない選挙教室(瀧本哲史) |ポリタス 「総選挙」から考える日本の未来

 

 投票行動以外に民主主義社会で政治に影響を与えるためには、何をすべきか、という。

 

 他にも今回、白票や棄権を是認すべきかどうか、みたいな議論もネットでは盛り上がった印象があるんだけど、これらの議論や、自分の中で、ずっと考えてきたことと合わせると、結論としては、自分の人生をより良いものにするためには、政治に頼らずに自分の力で人生を切り開いていくことに注力するか、あるいは、自分自身が政治家(ないし、そのブレーン)を目指すか、しかないんだろうな、と思うんですよ。

 

 で、それを自分の生き方、仕事の仕方に落とし込むと、少なくとも、自分は政治家、、、特に選挙を通じて選ばれる代表としての政治家とか、何が面白いのか全然分からないし、立候補する人たちの気持ちも全然、分からない。

※このあたりが成熟した民主主義社会の中で、選挙に立候補する人間に、そもそも、どれだけの能力があって、どこまでの権力を付与すべきか、って話につながるんだと思いますが

 

 また、一人の人間としての立場と、地方公務員の立場としては、じゃ、今のこの社会の中で、市役所が果たすべき仕事、現実の手続きの中でやれることって何なの? それって、俺がやりがいを持ってやれることなの、とか改めて考え直した次第。考え直す、と言うか、改めて答えに確信を持った、と言うか。