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日々の仕事に必要な調べ物の結果や個人的見解を備忘録的に書いておくと他の人に役立つこともあるかも、くらいのノリで。対象範囲は人口構造、社会保障費、都市計画、行政運営、地方自治あたりになろうかと。

【行政】バグだらけのOSを掴まされたとき、どう対応すべきなんでしょう?

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 最近、考え事をしていて、1997年のアップル社のCMを思い出した。

 


Apple Think Different - Steve Jobs Narrated Version ...

 

拙訳。

頭のおかしい人たちがいる。溶け込めない人。反逆者。問題児。四角い穴に打ち込まれた丸い杭。

物事を人とは違った視点で考える人たち。彼らは、ルールなんか何とも思わない。現状には満足しない。人は、彼らの言葉を引用することもできるし、彼らに反対意見を述べることもできる。称賛することもできるし、中傷することもできる。

彼らについて、たった1つだけできないことがある。彼らを無視することだ。なぜなら、彼らは物事の在り方を変えてしまうから。彼らは人類を前に推し進める。

彼らを頭がおかしいと考える人もいるが、私たちは彼らは天才だと考える。だって、自分たちなら世界を変えられると考えるくらい頭がおかしい人たちだけが、本当に世界を変えてしまうからだ。

 英文書き起こしは、Wikipedia当該ページにあります。

 

 まあ、1996年にアップル社に復帰したスティーヴ・ジョブズが最初にやった仕事の1つとして、今も語り継がれているわけですが、その後、実際にリリースされた最初の新製品が、iMacで、当時パフォーマを使いながら、そろそろパワーマックに乗り換えようと思ってた自分は、結構、ショックを受けて、その後、アップル製品を1個も買っていません。

 IEとOfficeの導入とかもあったな、そういえば。だったら、Windowsでいいじゃん、と。

 

 で、その後、学校や仕事で使うファイルの共有の問題もあったりして、ずっと、Windows XPをNT風インターフェースで使ってきたんですけど、2か月前、2014年の4月にXPのサポート終了ってことで、Windows 8.1に移行しました。使い慣れない。

 

 でも、XP以降のOSがクソだって言われつつも(というか、あのCMの当時も95とかクソだと言われつつも)、みんな結構、使っている訳ですよね。

 それはやっぱり、今まで使ってきたファイルとかソフトとかの投資を無駄にできない、とか、それが社会全体に広がっているので、結局、最新のソフトでもWindowsの方が低コストで使える、とか。

 そもそも、ジョブズ復帰後のアップルが復活できたのだって、DTPDTMまわりとかの人たちの間で、同じ理由で、アップルを使い続けていた人が多かったからってのも、あると思うんです。下地としては。

 

 でも、今まで投資してきたから捨てられないって、本当に正しい考え方なのか?

 

 せっかく確保した島だから捨てられないとガダルカナルにこだわった日本軍。せっかく建造した船だから捨てられないと大艦巨砲主義にこだわった日本軍。

 

 個人的には、パフォーマ→XPの乗換時にも、XP→8.1の乗換時にも一定のコストは発生しているし、捨てざるを得なかったソフト/ファイルもありますが、乗り換えてしまえば、意外と何とかなる、とも思うんですよね。

 

 なので、使いづらいOSを掴まされたとき、我々は、どう対処すべきなのか。

 

 自分がその会社に入って、OSをきちんと作り替えるべきなのか。気の遠くなるような壮大な話ではあるし、個人でやれるものでもないので、やり切れるのか分からないけれど。

 

 使いづらい、とグチをこぼしながらも、そのOSの特性を捉えて、何とか使いこなす術を見出し、折り合いをつけていくのか。

 ただ、機械工学者としては、永遠の課題なのですが、機械の性能を最大限に引き出すためにユーザに操作方法を習得してもらうべきか、ユーザの使いやすさを優先して機械の性能を落とすべきか、という問題はあります。

 それに、機能を優先といっても、複数の機能を持つシステムが長い時間のなかで機能の改廃を続けてくると、そもそも最も求められている機能が何なのか、開発・提供側ですら混乱していく、という。OSも実際、そうなっていますが。

 

 あるいは、必要なのは、PCという装置であって、必要な出力さえ得られれば、それを動かすOSに大差なんて、ないのだから、Windows、アップル、アンドロイドの中で最適と思うものに乗り換えれて、今までのものは捨ててしまえばよいのか(残すにしてもバックアップに回して、メイン機からは外す)。

※2000年前後に理系大学にいた身としては、アンドロイドに継承されている、とは言え、UNIX系が意外と伸びなかったなー、と。ネットワーク系に明るくないので、昔も今も、そっちでは主流だよって話かもしれませんが。

 

 あるいは、もっと言えば、PCそのものが1つの機能でしかなく、PC以外のものを、たとえば、スマフォやタブレットや、あるいは装置ではなく人間のサービスによって解決していけばよいから、PCなんて使わない、と割り切ってしまうのか。

 

 

 いや、何が言いたいか、というと、結局、市民として市役所とどう付き合っていくべきなんでしょうね?ってことです。市役所という装置が果たすべき機能、それを最も効果的に実現する組織というOSに対して、それらの不具合をどう見つめるか。

 このブログはパソコンの話をする場ではなくて、まちづくりや行政課題について考える場ですから。