aemdeko

日々の仕事に必要な調べ物の結果や個人的見解を備忘録的に書いておくと他の人に役立つこともあるかも、くらいのノリで。対象範囲は人口構造、社会保障費、都市計画、行政運営、地方自治あたりになろうかと。

【都市】サンノゼの歩きやすい街づくりでテック系ワーカーとサンフランシスコ住民の緊張は緩和するか?

Can Silicon Valley Be Saved? - fast co.design

http://www.fastcodesign.com/3024987/innovation-by-design/can-silicon-valley-be-saved

 

以下、抄訳(って表現は正しくないかも。自分なりマトメの日本語版)。

 

 シリコンバレーのテック系企業で働く高給の若者達が、生活の利便性を求めて、サンフランシスコの中心市街地に移り住んでいる。家賃が高騰し、従来の住民が住みづらくなる中、サンフランシスコの市街地を出発して、郊外の企業へ、従来の都市と郊外の関係とは逆方向に従業員を運ぶテック系会社の通勤バスは、そのヒズミとして、昨年末から注目を浴びている。

 

 一方、サンフランシスコの郊外として、実はサンフランシスコより多くの、約100万人の人口を抱えるサンノゼシリコンバレーの中心)には、なぜ、テック系の若者が移り住んでこないのか?

 

 サンノゼでは、スプロールを抑制し、郊外の車に依存しする環境から、歩きやすい都市開発を進めている。これがサンフランシスコの緊張をほぐすことになるのか?

 

 今後数十年で、さらに50万人の人口増を見込むサンノゼでは、従来の過度に自動車に適応してきたスプロールする都市計画に対し、郊外を改造して将来の都市とし、テック系の若者達が住みたいと思うようなコミュニティの創造を目指す30年計画を2011年に策定した。

 

 サンノゼの都市計画には、「都市的な村」の連続体が含まれる。そこでは、人口の高密化や用途混合で人口増加に対応しつつ、自動車よりも歩行者や公共交通を指向する。

 担当者は言う、「人が本当に望んでいる場所というのは、歩き回れる場所で、そこには他の人もいたほうがいい」。

 計画が目指すのは、建物から直接、通りに出れるような都市だ。広い駐車場を通らずに、細い通りを辿って、短い街区を歩けばよい、人間に合わせて作られた、と思える都市。

 

 しかし、開発業者は依然、従来型の郊外開発を望んでいる。建物は通りから下がったところに建ち、間には駐車スペースが広がり、歩行者への配慮はあまりない。

 

 他の多くの街と同様、産業にとってのサンノゼの重要性よりも、サンノゼにとっての産業の重要性の方が強い。だから、開発業者に対する規制はさらに難しくなる。規制を厳しくすれば、その企業は他の街に移転して、税収を落とすことになるかもしれない。

 

 企業が計画に乗る例も出てきた。現在、建築中のサムスンの新しい米国本社ビルは、広大な駐車場にではなく、歩道に面している。建物が通りに近付くことで、都市やコミュニティにつながることになる。

 サムスンの新しい本社ビルは2015年に完成予定。まずは変化を見守ろう。

 

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(感想)

 ま、北米でもこういう動きが出てきている、ということで。あと、結構、ナナメ読みしてるんだけど(読み落としてるだけかもしれんけど)、地権者、開発業者との調整は結局、ヴィジョンを語って、同意してくれるのを待つしかないのかねぇ? あんま法的に規制しても、ヴィジョンを理解しないまんま開発して結局、不具合が生まれるんだろけど。

 

 と言う点では、今後、世の中の流れとして、具体の方法は任せる、でも大きな枠組み、方向性は同意してくれ、という方向の民主主義になっていくんだろか。

 とは言え、方向性は分かったけど、具体の方法を教えてくれって人に対して、具体の方法を教えられる体制、そういう人材をプールしておく(独占的利益供与にならない形で)方法は必要なんだろけど。