【都市工学】引き続き久繁氏の「都市にサード・プレイスを創る」を読んでますがカップル減小とか物語るとか…
昨日の続きです。論文自体は、A4で180ページくらいあるので、やや字組みがまばらとは言え、やっぱり新書にすると350ページくらいありそうです。ペース的には、1日50ページくらいしか読めてないので、やっと半分か3分の2くらいです。
さて、昨日のテニスコート理論に続き、今日も中心市街地が苦戦している理由は、少子化&晩婚化でカップルが減小しているのにカップル向けの商売をしているから、という話や、モノより物語を消費させるまちづくりを、と言った部分で、素直に首肯できない部分もあり…。
若者の消費がバブル期となぜ変わってきたか、とか、どうして物語を消費する取組みは好評を博しているか、と言った都市構造と離れた個人の消費傾向の細かい話になってくると、これは氏の専門分野ではないんだろう、と思うのですが、どうも主観的で拙速な論理展開が…少なくとも、自分にはそう思える箇所が色々とあってですね…。
こうなってくると自分の専門外の記述で、「なるほど」と思ってた部分も、ひょっとして論理的に矛盾をはらんでるんじゃないかと疑いたくもなってきたり。
いや、カップル減小社会にしろ、物語るまちづくりにせよ、大筋の論旨自体は非常に同意できるし、しかも、2007年に書かれた内容としては、先駆的な視点で、多くのまちづくり関係者が参考にすべき、示唆にとんだ論説であることは疑いないことなんですけれども、ただ、その説を補強しようとして持ち出してきている細かなエピソードが、ちょっともったいない…。
とりあえず残り半分、がんばって読みます。ここから割と具体の改善策の提案になってくるそうなので、若干、不安ではありますが…。